経営者はムダなことをしてはならない
経営において、「時間」・「労力」・「お金」の3つの要素は会社の存続に大きな意味を持ちます。それぞれ関係しあうことで、プラスにもマイナスにも働き、時としては「ムダ」な使い方になりえます。
お金をかけるか、それとも時間・労力をかけるか
「設立の際、まずあなたが考えるべきこと」で述べたとおり、経営とはお金がかかるものです。
会社設立・起業してから間もない経営者の中には「お金もないし経費を節約するため、できることはなるべく自分(社内)でやらなきゃ」と考える方がいらっしゃいます。しかしながら、率直に申し上げると倹約家は経営者には向いていません。
例えば、代表者自らが時間と労力をかけて、不慣れな経理をやったり、チラシを作ったりすれば「外注する必要がないので経費を節約できるし、自分でやるからタダだよね」と考えがちです。果たして本当にそうなのでしょうか?
「自分でやればタダだ」という経営者は、往々にして経営者自身の労力を費用換算していないのです。経営者の給与を時給換算してみてください。従業員の時給よりも高くありませんか?低いのであれば、それで満足なのでしょうか?
経営者とは、人とお金を動かしてナンボのポジションです。お金がないのはほとんどの場合、充分な売上・利益がないからで、それが理由で外注することができないからです。
さらに、結局は全て自分(社内)でやらなければならないため、売上をあげるための営業活動や細かいサービスなどという本来業務を行うことに制約が生まれるのです。「タダのもの」を創り上げるために時間と労力をかけたわりには、非効率的で大した結果を生まないものです。このように、自己満足の倹約は、経営に負のスパイラル(悪循環)を引き起こすのです。
あなたの会社は、経営者が雑務をやっていられるほどヒマなのでしょうか?経理やチラシは経営者であるあなたしかできない仕事でしょうか?あなたがやることで格段に効率的・効果的な仕上りとなり、集客や売上をもたらすのでしょうか?
その答えはNOでなければなりませんし、会社が小さければ小さいほどこれは「経営者として誤った選択」と言えます。あなたは経営者として、売上を上げるための仕組みづくりをして、会社を動かしていく義務があります。あなた以外の従業員にはできない仕事がある、それが経営です。
そもそも時間をかけて雑務をやることでお金が節約できても、間違いや修正箇所が出てきたり、広告効果がないなど、プロの仕上りとは雲泥の差がある完成度・精度の低いものであり、素人の自己満足に過ぎません。(十分な経験と知識がお持ちであれば話は別です)
多くのプロフェッショナルは単に事務的に仕事をこなすわけではなく、最善の結果を導くために過去の事例や最新情報をもとに、さまざまな角度から物事を考え、仕事を完成させます。
例えば、ホームページの制作依頼を受けたら、ユーザーが欲しい情報を分析し、目的とするコンテンツに容易にたどり着ける配置や構成を考え、色・文字サイズ・カラーバランスなどクオリティを高めたデザインを施し、集客して売上をあげられるホームページを作ります。
素人がホームページを作ると、ホームページを作った(持った)ことに満足してしまい、その先の集客はまず見込めません。これは私がホームページの制作や印刷デザインを事業化して、お客さまの事例として経験しているからお話しできることでもあります。
ホームページは何のために作成するのかをよくお考えください。集客して売上をあげるため、自社の活動を効率的・効果的にPRするため、それがホームページを持つ第1次的な理由でなけばなりません。
最善の結果を導くためにその過程、すなわち「人とお金」をコントロールすることこそ、経営者のなすべきことなのです。














